シンセキ村の味噌作り

シンセキ村でお世話になっている佐野市閑馬のお母さんは、毎年この寒い時期に味噌を仕込む。今年の味噌作りに参加させてもらった。

水に浸した大豆を1mほどの鍋で茹でる。
ぐらぐら煮たってくると、右の写真のように次々に灰汁が出てくる。
時々灰汁を網ですくいながら、茹でている間に麹とお米を混ぜる作業も。

蒸したお米を広げ、麹菌が生きて活動できる温度まで冷ます。
だいたい人肌ほどの温度。
そして麹菌と混ぜたお米は室に入れて熟成を促す。

白い粒が残る味噌、こうじ味噌になるのだ。
シンセキ村のお母さんの味噌は美味しい。
この味噌を味わったら、それでなければ物足りなくなるほど。

煮上がった大豆。
味見をしたら、ふっくらと柔らかく、とても甘味があった。

これから夏の暑さを乗り越え、半年から8ヶ月ほど熟成させる。
柚子を入れて柚子味噌に、唐辛子を入れて辛味噌に。
地産の芋を使ったお母さん手作りのコンニャクで田楽にすると、これがまた絶品なのだ。
今から秋の収穫時期が楽しみ。

この日の作業を終えて、大豆の煮汁を頂きながら休憩。
大豆から煮だされた水溶性のビタミンが豊富だそうで、お母さんはこれを飲んで冬の間は風邪知らずとのこと。
ほんのり大豆の味がして、少しとろみがあるので身体が温まる。
時間が進むにつれ煮汁の味が濃くなっていき、その変化も面白かった。
お煎餅やチョコレートなど持ち寄ったお茶菓子と共に、お喋りに花が咲く。

シンセキ村では、農業の体験を通して、無駄の無い知恵を学び、人との縁や自然への有り難さを骨身に沁みて感じることができる。また、農業の指導をしてくださっているお父さんお母さんの話がとても興味深いものなのだ。この日も、10代で結婚してからのお母さんの歴史を教えてもらった。生い立ちから、50年、60年前の厳しかった農家の姑とのエピソード。想像をこえてドラマのようだった。本当に頭があがりません。。。

解散後、ランチに立ち寄ったのは、シンセキ村のメンバーでもある方のお店。
透き通ったスープとプリプリの麺、パリッと焼き上げられた具沢山の餃子で満腹に。
オススメのお店です。

◆佐野市「トリニティ」
シンセキ村のダイナリ餃子
http://dainarigyoza.com/
http://ameblo.jp/dainarigyouza/

◆シンセキ村
http://ameblo.jp/shinseki-mura/

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